看護師がたまらなく辛い、辞めたい。その原因と対処法【実体験を元に】

Nurse
一部の記事内に広告が含まれています。
nonn
nonn

・辛い

・辞めたい

・人間関係が辛すぎる
・辛すぎて涙が出てくる

・仕事に行きたくない

これらは全て、私が働いていたときに感じていたものです。

原因がわかっていても、解決することができない。

私は辞めることを決めていたため、異動することも躊躇して、結局同じ病棟で4年近く働きました。

看護師の働く場はたくさんあります。忙しい急性期の病院だけではありません。看護師じゃなくたっていいんです。生きていて、最低限自分が、自分の周りが幸せであってくれればいいと思います。

ありきたりな内容ではなく、少しでも同じ思いをしている方の役に立ちたい、そんな思いで実体験を元に、看護師としてのつらい感情の原因と対処法をお伝えしていきます。

辛い原因と対処法、実体験

なぜつらいのか、何があったのかを考えましょう。

このような感情を抱えて毎日必死で仕事に向かう毎日では、メンタルヘルスを脅かす可能性だってあります。

そこで、辛い原因と、その具体的な対処法・実体験を以下に記述致しました。

原因はわからないが「ただ辛い」「辞めたい」、そんな方は迷わず精神科医やリエゾンナースに一度相談してみることをおすすめします。

人間関係が原因の場合

  • 同期や先輩からの嫌がらせやいじめ
  • 生理的に合わない人がいる
  • ミスをして嫌われた
  • 明らかに態度が変わった

職場の人間関係は看護師として働く上で、とっても重要なポイントです。
人間関係が良ければ、忙しさや患者さんの暴言だって耐えられるくらいです。
また、看護師同士の関係だけでなく、コメディカルとの関係も重要なポイントの一つです。人間関係がギクシャクしている環境は精神的にも辛いですし、ストレスや辛さが溜まっていってしまします。

私の実体験

先輩看護師からの態度がいきなり豹変
ある先輩看護師より、夜勤から日勤への引き継ぎで医療処置について指摘されました。決まった時間に確認したときには問題がなかった旨を報告すると、態度が一変しました。言い返されたのが気に食わなかったのか、私の態度が気に食わなかったのか、理由は定かではありませんが、二人きりになると急に「その態度なくない?」と、その他の引き継ぎの際にも無視をされてしまいました。私にも否はあったかもしれないですが、その一件以来、態度は豹変し、無視をされ続けました。その人のことを考えると仕事に行きたくなくて、仕事のことを考えると地獄のような日々でした。毎日のように勤務が被っていないかを確認し、勤務が被っている日は行く前、仕事中も憂鬱になるのです。どんなに考えないように努力してもできずに、辞めた今でも忘れることはありません。
教訓 人間って合う合わないはあると思いますし、生理的に一旦無理になってしまったらどうしようもないものです。しかし、今考えると、私の何が良くなかったのか相手に確認することもできただろうし、関係が悪化したとしても、異動することだって可能なはずだから、曖昧なままの関係でいるのは良くなかったのではないかとも思います。なにかあったら、その場で解決、「すみません」で解決するならそれでもよかったのかとも思います。相手の性格を考えながら、対応の仕方を考えるのも一つの手なのではないでしょうか。

人間関係【対処法】

休養、休職する

まずは師長やリエゾンナース、看護部長に相談して、休養を取りましょう。
精神的に辛い時は、迷わず精神科のクリニックなどの医療機関を受診し、医師の診断書をもらいましょう。医師の診断書があると、休養を取りやすくなり、期間によっては傷病手当を貰えることもあります。
(⚠傷病手当は社会保険に6ヶ月以上加入している方が対象です。詳しくはご自身でご確認願います)

信頼できる看護師(リエゾンナース等)に相談する

信頼できる看護師やリエゾンナースに相談できる環境であれば、何か解決の糸口になるものが見つかるかもしれません。

私も思い悩んで、辞めたくて仕事に行きたくなかったとき、リエゾンナース・先輩看護師に相談しました。親身になって話を聞いてくれて、話したことによるすっきり感というか、そんなものは感じました。

先輩看護師に相談した際には、話しを親身なって聞いてくれて、シフトを作る際に考慮してくれると、
いつでも相談にのると言ってくれて、少し気が楽になりました。その先輩のことは今でも忘れることはありません。あのときの自分にとっては本当にありがたかったです。

相談することでスタッフがどんなことに悩んでいるか知るきっかけになり、考慮してくれることもあるので、解決の糸口、対象となる方と距離を取れる可能性もあるかもしれません。

相談する相手が、看護師ではなくても、親だって、友達だって、信頼できる人に話を聞いてもらうことをおすすめします。

(※リエゾンナースとは精神看護専門の看護師のことです。)

異動する

人間関係が手に負えない、辛くてもうその部署ではやっていけないという場合は異動を申し出るのも一つの方法です。
自身の看護師のキャリアアップになることもありますし、他の部署での学びも深まることだと思います。異動は決してマイナスなことではなく、プラスになる可能性が高いでしょう。

転職する

看護師が活躍できる場所はいくらでもあります。
転職エージェントに登録して新しい環境ではたらくことも選択肢の一つです。
転職先は職場の雰囲気や給料・待遇など様々な点を確認してから決定することをおすすめします。

看護師や多職種、患者からのパワハラが原因の場合

  • 相手の理不尽な態度
  • 怒鳴られる
  • 暴言や侮辱

パワハラとは、精神的攻撃・身体的攻撃(暴力など)・人間関係の切り離し・過度や過少の要求・個の侵害があります。

私の実体験

医師からの理不尽な叱責と侮辱
夜勤の際、患者さんに必要な処置があったため当直医師に連絡しました。医師が来棟、処置を依頼、ヘルプに行かなかったことがきっかけで患者さんの前で大激怒したのです。ヘルプに行かなかった私にも否はあります。それは承知の上で、患者さんの前で真夜中に怒鳴るなんてあってはならない行動だと思います。処置が終わったあとも病棟内で暴言と侮辱のオンパレードでした。終いには関係ない事例をもってきて、看護師の責任だと、真夜中に電話してきて眠れなかったとも話していました。

あまりにも抑えきれない感情に襲われ、涙が止まらず、休憩中に友達に電話して話を聞いてもらいました。その時は、感情が爆発しないようにと、何かあったときに証明できるよう出来事を全てメモに残しました。録音しておけばよかったと後悔。
その後先輩が上級医にそのまとめたメモとともに報告し、そのようなことが無いよう務めると報告がありました。

他の事例

新人看護師が何かのきっかけで上司からの態度が変わり、標的になりました。結果、その標的の看護師一人だけ、評価基準を上げてもらえませんでした。

パワハラ【対処法】

証拠を残す

パワハラ受けている場合は、
メモ
録音
で、証拠を少しでも残してください。
内部や外部に相談するときに、その証拠があれば証明をすることができます。

信頼できる人に相談する

自分が辛いと思っていること、悩んでいることを誰か信頼できる人に相談してみてください。
一人で抱え込むより、誰かに相談して自分の思いを聞いてもらう、なにか解決できる方法はないか一緒に考えてもらうことで、辛い世界から抜け出せる一歩になるかもしれません。

誰にも相談できない、相談しても無意味と考える方もいるかもしれませんが、たまらなく辛いという思いを抱えながら一人で問題解決することは危険です。

一度、信頼できる人に相談したり、精神科医を受診することをお勧めします。

(また、働いている最中にメンタル病んで、精神科医の診断書をもらうと、例え「自己都合」の退職であってもハローワークに診断書を提出すると、失業手当を短い待機期間で受け取ることができる可能性があります。退職前に是非、「失業手当」について調べてみてください。)

異動する

人間関係やパワハラ、どうしても辛くて耐えられない、そんな方は異動することも選択肢の一つです。
環境は変化し、新たな心境で働き始めることができるでしょう。

休職する

辛くてたまらないとき、それでも頑張って働く必要なんてないんです。

まずは師長やリエゾンナース、看護部長に相談して、休養を取りましょう。

精神的に辛い時は迷わず精神科のクリニックなどに受診に行って、医師の診断書をもらうとより休養を取りやすくなると思います。

診断書があれば、期間によっては傷病手当を貰えることもあります。
(⚠傷病手当は社会保険に6ヶ月以上加入している方が対象です。詳しくはご自身でご確認ください)

忙しすぎるのが原因の場合

  • 残業が続いている
  • 業務量が多すぎてついていくのに必死
  • 休憩が十分にとれない
私の実体験

有給が取りづらい
忙しいのは承知の上で、本当に有給消化をするのは困難なのがこの看護業界です。退職を告げたときから、有給をすべて使いたいと申し出をして、結果的に有給はほぼ全て使うことができました。しかし、有給休暇を使うことは気まずい雰囲気があったり、使える月には決まりがあったりと、しっかりと計画を立てながら消化していくことが必要であることを心得ました。

他の事例

忙しすぎてついていかない
ほぼ毎日忙しくて、休憩も返上で記録書いたりすることがあって辛いという意見がありました。急性期で大きい病院って科によって異なるとは思いますが、業務が追いつかず、ほぼ毎日残業しているということも耳にします。

忙しいって仕方ないことではありますが、体力的にも精神的にも負担がかかります。
人間関係がそこまで問題なく、協力しながら業務を行う環境、そんな職場環境が求められます。

忙しさ【対処法】

休養をとる

看護師は休みが取りづらい場合もありますが、休みの日にはしっかり体を休めて、溜まったストレスを発散できるようにしたいですね。

ストレス発散の方法は人それぞれ違うとは思いますが、旅行、カラオケ、ご飯、などなど好きなことをしてストレスを溜め込まないようにしましょう。

異動する

あまりにも忙しすぎて、自分には合っていない・追いつかない・体がもたないと思ったら、異動も選択肢の一つです。また、自身のキャリアアップの一歩にもなります。

看護師の仕事自体が自分に向いてないと思う場合

  • 看護師の仕事が合わない
  • 他の仕事に変更したい

看護師が向いてない【対処法】

転職する

看護師は病院で働くことだけでなく、大学の教授や一般企業で看護師の資格が活かせる場はたくさんあります。まずは何をしたいのか考え、その職業には何が必要なのか、どんな仕事なのかを調べて行動していきましょう。

また、フリーランスの仕事もたくさんありますし、ライティングやWEBの仕事、看護師としてライターなどの仕事もあります。

どんな仕事も簡単ではありませんが、自分が決めた道を信じて、自分が幸せであることを優先して考えてください。

1年目の辛くてたまらない看護師の方

看護師になってから、一番つらかった時期を考えると「1年目」と答える方が多いいのではないでしょうか。
入職してからは覚えることはいっぱいで、ケアや受け持ち、日勤や夜勤の動き方などを覚える一方で、勉強もしなければならない、先輩看護師からは毎日質面攻め、色んなことがいっぱいいっぱいで、体力的にも辛いのに、精神的にも辛くて、一度は辞めたい、辛いと思ったことがあると思います。

私も一年目の頃、何をするにも先輩の目がついて回り、できないことに落ち込み、怒られて落ち込み、ミスをして落ち込み、そんな日々を送っていました。
夜勤のときには先輩に陰口を言われ、精一杯頑張っているつもりなのに、と抱えきれない思いが溢れて涙することもありました。

私は、看護師生活で、1年目が一番辛かったと言っても過言ではないくらいです。その中でも、辛くて辞めることさえ頭をよぎった時期、それは忘れもしない1年目の6月あたりでした。

覚えることがたくさんあって、毎日が新しいことの連続で、失敗やミスを繰り返す日々。
技術の自立や、勉強に追われながら、先輩からの一人前ではない私に向けられる目の中で過ごす毎日でした。
辛くて辛くて何回涙したか、あの感情は忘れることはできません。辛いことがあるたびに同期と話して、楽しいことも話して、唯一自分が自分でいられる場所でした。同期がいなかったら自分は1年目で退職していたのではないかとさえ思います。誰かが話を聞いてくれるだけでも、心の重荷は軽くなりました。

今、看護師1年目のあなたへ。

辛くて辞めたくて仕方がなくても、経験を積んでいくうちに改善される環境は多い可能性が高いこと、今ある重荷は月日を重ねると軽減される可能性が高いことを頭の片隅においておいていただければと思います。

看護師として仕事をしっかりとこなしていけば、月日を重ねると”一看護師”として周りからも認められ、仕事がやりやすくなっていったことも事実です。人の命と関わる仕事だからこそ、責任は計り知れません。だからこそ先輩が時には厳しく指導してくれることもあるのだと今は思います。

もちろんパワハラやいじめ、嫌がらせや人間関係に問題がある場合は転職や異動を考える必要があることも忘れないでくださいね。いちばん大切なのはあなたの幸せ、健康なのです。

まとめ

様々なしがらみの中で働く看護師という職業です。

ひとつの職場に縛られず、まずは自身の幸せ・健康を一番に考えた働き方をしていきたい。辛い、辞めたいと思ったら、原因を特定しましょう。

そして、原因に合った対処方法を探って行きましょう。人生山あり 谷あり、全てが挑戦です。休んだって、止まったっていいんです。看護師だけがあなたの全てではない、人生って自分にとって何なのか、考えるきっかけになればいいと思います。

看護師は、辛い大変なことが多くある一方で、その中にも「やりがい」があるからこそ続けていける職業だと思います。患者さんとの会話、ありがとうの言葉、急変や異変に気づくこと、多くのやりがいの中で働くことができる素敵な大切な職業です。

コメント