【2025年版】オーストラリア・ワーホリで必要な手続き完全ガイド|QLD(クイーンズランド)州対応

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ワーホリ初心者も安心!QLDに渡航後すぐに必要な手続きを、現地在住者目線でわかりやすくまとめました。

オーストラリアでのワーキングホリデーは、一生の思い出になる貴重な経験。でも現地に到着してから、「何をすればいいの?」「いつまでに必要?」と不安になる方も多いはず。

特にクイーンズランド州(QLD)では、他州とは少し違うルールもあるため、事前の情報収集が重要です。

この記事では、QLD州でのワーホリ生活をスムーズに始めるために必要な 8つの手続き を、ステップごとに丁寧に解説します。

オーストラリア・ワーホリで必要な手続き一覧【QLD州対応】

この記事でわかること

  • QLD州での在留届提出のタイミングと方法
  • TFN(タックスファイルナンバー)の取得手順
  • 銀行口座の開設とおすすめの金融機関
  • 運転免許証の有効期間と切り替え方法
  • その他、SIM・保険・年金制度までカバー

QLD州に到着後すぐやるべき手続きとは?

QLDでのワーホリ生活は、到着後1週間が勝負。この短期間で基本の手続きを済ませておくことで、後の生活が格段にラクになります。

優先順位の高い手続きは、以下の5つです:

  1. 在留届の提出(日本政府向け)
  2. タックスファイルナンバー(TFN)の申請
  3. 銀行口座の開設
  4. 携帯電話・SIMカードの契約
  5. 運転免許証の確認・切り替え準備(必要な人のみ)

1. 在留届の提出【3か月以上滞在する人は必須】

在留届とは?提出の目的とメリット

在留届は、日本の外務省が提供している「海外在住者登録制度」のこと。提出は義務ではありませんが、3か月以上海外に滞在する日本人には原則として提出が求められています。

提出しておくことで、以下のようなメリットがあります。

  • 現地で災害やトラブルが発生したとき、日本大使館から安否確認や緊急連絡を受けられる
  • パスポートの紛失・盗難時の手続きがスムーズになる
  • 帰国後の手続き(転入届など)でも役立つことがある

提出方法(オンライン:ORRネット)

現在、在留届はオンラインで簡単に提出できます。使用するのは外務省の「ORRネット」というシステムです。

🔗 提出はこちらから:
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/

必要な情報:

  • 氏名、生年月日、性別
  • パスポート番号
  • QLDでの滞在先住所・連絡先
  • 緊急連絡先(日本国内の家族など)

なるべく早めに提出しておくのがベストです。

2. タックスファイルナンバー(TFN)の取得方法

TFNが必要な理由と使い道

TFN(Tax File Number)は、オーストラリアで働くすべての人に必要な個人識別番号です。これがないと、雇用先に正しく給料を支払ってもらえず、税率も大幅に引き上げられてしまいます。

TFNは以下の用途で使用されます:

  • 給与支払い
  • 納税手続き
  • 年金(スーパーアニュエーション)との関連づけ

オンライン申請の流れと必要書類

TFNは、ATO(オーストラリア税務局)のウェブサイトから申請します。申請は無料です。

🔗 申請ページ:
https://www.ato.gov.au/

申請に必要なもの:

  • パスポート(有効期限内)
  • オーストラリアでの住所(口座開設や雇用契約で使う)

所要時間:10分程度(発行までは7〜28日)
申請後、TFNは郵送で届くため、確実に受け取れる住所を入力しましょう。私の場合は、申請後約14日で到着しました。

3. 銀行口座の開設方法とおすすめ銀行

どの銀行がワーホリに人気?

ワーホリで人気のある大手銀行:

  • Commonwealth Bank(通称CBA)
  • Westpac
  • NAB(National Australia Bank)
  • ANZ(Australia and New Zealand Banking Group)

口座開設に必要なもの

  • パスポート
  • ビザ(電子でOK)
  • 現地住所
  • 稀にTFN(後日提出でも可)
  • 電話番号

※NABでは、「100ポイント身分証明」は初回渡航者には緩和されていることが多いです。

NAB Classic Banking Account(普通預金口座)

  • 口座維持費無料
  • デビットカード(Visa Debit)付き
  • ネットバンキング・スマホアプリ対応
  • 給与の受け取りや生活費の管理に便利

オプション:Savings Account(貯蓄口座)

  • 預金に利子がつく口座
  • Classic口座とセットで作成可能

私は維持費無料の「NAB Classic Banking」を選び、上記の必要書類を持参して店頭で口座を開設しました。手続き自体は約20分ほどで完了し、その場でインターネットバンキングの初期設定もサポートしてもらえました。

口座開設から約5日後にデビットカードが自宅に郵送で届き、すぐに日常の支払いにも使えるようになりました。

4. SIMカード・通信環境の整備

現地で人気のキャリア・格安SIMまとめ

オーストラリアでは、以下の通信会社が主に使われています。

  • Telstra(最もカバー率が高い)
  • Optus(コスパ重視)
  • Vodafone(都市部に強い)
  • Amaysim、Boost、Lebaraなどの格安SIM

契約時に必要な情報

  • パスポート
  • 現地住所
  • メールアドレス・電話番号(あれば)

ワーホリでの滞在なら、プリペイドSIMでも十分対応できます。最初は月額$20〜30ほどのプランから始めるのがおすすめです。データ通信量も十分あり、使い勝手は良好です。

もし1年間の滞在が確定している場合は、KOGANなどの1年契約プランもおすすめです。私はセール時に契約し、1年間でわずか$169という破格でゲットできました。(配達に2週間ほどかかりました)

ただし注意点として、1年後には自動で更新されてしまい、料金が大幅に高くなることが多いです。更新前に解約手続きを忘れずに行うようにしましょう。

5. 運転免許切り替え【国際免許の有効期限と書き換え】

国際免許で運転できる期間と条件

QLD州では、日本の運転免許+国際免許があれば、一時的に運転することが可能です。ただし、原則として90日以内が有効期間とされています。

QLD州での免許切り替え方法、必要書類、費用など

長期滞在や運転の予定がある人は、QLD州の運転免許証に切り替えることが可能です。

  • 対象者
  • 必要書類
  • 手続きの流れ
  • 費用
  • 注意点
  • 日本の有効な運転免許証を所持している人
  • QLD州に「residence(居住)」があると見なされる人
  • 入国・居住から3か月以内に手続きをする必要があります
  • 日本の有効な運転免許証(原本)
  • 英語翻訳文(公式の翻訳機関によるもの)
    • 以下のいずれかが有効:
      • 日本領事館発行の翻訳証明*
      • NAATI認定翻訳者による翻訳
  • 身分証明書(以下のうちから合計100ポイント分が必要)
    • 例:パスポート、オーストラリアの銀行カード、公共料金の請求書など
    • 私は、パスポートとクレジットカード2枚を提出しました
  • オーストラリアの住所を証明する書類(住居契約書、銀行の郵便物など)
    • 私はTFNの書類を提出しました
  • ビザの証明(通常はパスポートとeVisaでOK)

*【日本領事館発行の翻訳証明について】
運転免許証の切り替えや身分証明の際に必要となる「翻訳証明」は、日本領事館で取得可能です。私は実際にこの方法で取得しました。申請は外務省の「ORRネット」からオンラインで行うことができます。費用は2,100円で、事前にクレジットカード決済が可能。現地での現金払いにも対応していました。申請が完了し、翻訳証明の準備が整うと、登録したメールアドレス宛に通知が届きます。その後、領事館のウェブサイトまたは電話で来館予約を行い、指定日時に領事館で証明書を受け取ります。

  1. 近くの交通局(Department of Transport and Main Roads, TMR)オフィスへ行く
    • 事前予約は不要ですが、混雑を避けたい場合は予約がおすすめ
  2. 書類を提出し、本人確認と写真撮影を行う
  3. 理論試験や実技試験は原則不要
    • 日本の免許保持者は「認定国」扱いのため、試験免除の対象です
  4. 申請後、その場で仮免許(ペーパーベース)が発行され、数日〜数週間以内に正式なカードが郵送で届きます
  • 1年有効:$88.55
  • 2年有効:$123.50
  • 3年有効:$152.75
  • 4年有効:$176.75
  • 5年有効:$198.35
    (2025年時点の費用)

※料金は変更される可能性があるため、TMR公式サイトで最新情報をご確認ください。

  • 日本の免許証は提出時に一時的に保持され、無効化処理される場合があります
  • 日本での免許を引き続き使用したい方は、QLDでの切り替えに注意しましょう(更新や再取得が難しくなるケースがあります)

6. スーパーアニュエーション(年金制度)の登録

オーストラリアの年金制度とは?

雇用されて働く場合、雇用主は給与とは別に「スーパーアニュエーション(Super)」という年金を支払う義務があります。これは将来の退職金として積み立てられます。

雇用主との関係と退職時の手続き

ワーホリ終了後、日本に帰国する際は、スーパーの残高を「DASP(Departing Australia Superannuation Payment)」として払い戻し請求ができます。申請はオンラインで可能で、税金が一部引かれたうえで返金されます。

7. 医療・保険の準備【民間保険 or クレカ付帯保険】

OSHCとの違い

学生ビザではOSHC(留学生保険)への加入が必須ですが、ワーホリビザでは加入義務はありません。ただし、医療費が非常に高額なため、民間の海外旅行保険への加入が強く推奨されます。

医療費の相場と保険の必要性

  • GP(一般医):$70〜100
  • 救急車:$400以上
  • 入院:1泊$1,000〜2,000以上

ワーホリでは、万が一の病気やケガに備えた保険への加入も大切です。

一部の方は、クレジットカード付帯の海外旅行保険でカバーできる場合もありますが、補償内容や適用条件はカード会社によって異なるため、事前に必ず内容を確認しておきましょう。

私はワーホリ初期に、オンラインで簡単に加入できる「SafetyWing」という保険サービスに登録しました。短期~中長期の渡航者向けで、必要最低限の医療補償が含まれており、コスパ重視の方にはおすすめです。また、長期滞在や就労を考える方には、民間医療保険のnibBupaといった大手保険会社も人気です。これらはワーホリなどのVisitors向けのプランが充実しており、安心して医療を受けられる体制が整っています。

8. 日本出発前にやっておくべき手続き

転出届・マイナンバーの停止

日本の市役所で出国前に「転出届」を提出することで、住民税・健康保険料の支払いを一時的に止めることが可能になります。

マイナンバーカードも返却または一時停止手続きを行いましょう。

国際免許証の取得

運転の予定がある人は、出発前に国際免許を取得。発行は即日〜1週間で可能です(有効期限は1年)。

海外旅行保険の加入

長期の民間海外旅行保険を日本で契約しておくと、現地でのトラブルにも安心して対応できます。

まとめ|QLDでのワーホリ生活を安心して始めるために

最初の1週間でやるべきことチェックリスト

  • 在留届の提出
  • TFNの申請
  • 銀行口座の開設
  • SIMカードの契約
  • 運転免許の確認

トラブル回避のためのアドバイス

  • 必要書類は紙+PDFで常に持ち歩く
  • 住所が変わったら各種手続きを更新する
  • 不明点があれば、JAMS.TVや大使館の情報を活用

オーストラリア、そしてQLDでのワーホリは、準備をしっかり行えば快適で充実したものになります。安全に、そして楽しくオーストラリア生活をスタートしましょう!

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